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晴れ

爽やかな初夏の風が気持ち良かった昨日とは違い、空が夏の青だった。
肌にまとわりついてくる風は温くて、皮膚はヒリヒリと太陽に負けた。

大好きな人が誕生日を迎えた昨日。
大好きな人の誕生日というだけで、私は1日幸せで胸がいっぱいだった。
約2週間前に終えた私の誕生日にたくさんのサプライズを準備してくれた大切な人。
出会って20年になりました。
私たち、どこに行くのかしらね。
どうなるにせよ、いつだって言葉を交わせば笑い合えて、なんでもゆるくのんびりとやっていけるのでしょう。
今年の夏は、何をしようか。

記憶というものが、とても愛しくて脆い存在であるということをこの歳になって知りました。
例え実際にあったことだとして、それを何かに残そうとしてもそれは壊れないとは言えない(寧ろいつかは壊れてしまう)何かに残すしかなくて。
確かにあったよ、と言い切れる存在は当人たちでしかなく。
当人たちの記憶と、肌に残った感触や風の温度だけが証拠なのだ。
そう思ったら、記憶というものはなんて脆くてなんて愛しいものなのだろうと思わずにいられなかった。
私の頭には決して失いたくない記憶と、それに付随した証拠が山ほどある。
けれど、私が忘れてしまったらどうにもできない。
あの日確かにあったことや、あの日確かに見たものを取り出せなくなってしまったら…。
記憶に支えられて生きているうちは、失いたくないな。
記憶は、誰にも覗かせたくない、私だけの宝箱と言い切れる。

気持ちというのはとても不思議なもので、必ずしも通じ合わせたい時に通じ合うものではないらしい。
あー、もう仕方ないなって諦めて、諦めたことすらも忘れて新たな幸せを見つけた時に向こうの声が届いたりする。
タイミングどうこうよりも、確かに気持ちは通じ合ったんだという事実だけを喜びにしていこう。

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