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曇り

私には尊敬する友人や知人がたくさんいる。
正しくは、尊敬する友人しかいないし、知人にも勿論敬意を持っている。
けれど時折、周りがあまりにも立派過ぎると思う。
そうこう考えているうちに、自分はなんてちっぽけでだらしない奴なんだろうなんて思いだす。

同じ時間軸を生きてきたのに、知恵も教養も経験もみんなバラバラで、隣の芝生は青いみたいなもので、他人の知恵や教養や経験があまりにも素晴らしすぎる気がしてしまう。
だから、ふと周りから遠ざかりたくなる。
「どうせ」という言葉に甘えて、自分を殻の中に閉じ込めてしまいたくなる。
結局どれだけ足掻こうが喚こうが過去は変わらないのだから、未来で沢山学んで経験して活かしていくしかないのに。
わかっているから余計苦しくて、自分がちっぽけな愚か者であることが情けなくなる。

「私には私自身の生きてきた経験と知恵と知識がある。
他人の言葉や世界を覗き見たことで得た景色もある。
それだけで十分ではないか。
誰がすごいとか、誰がダメだとか、そういうことを語りたいのではないでしょう」
そんなことを自分に言い聞かせてみたりして。

かっこいい、強い大人になりたかった。
文字にすると漠然としすぎていて馬鹿馬鹿しいけれど、心からなりたかった。
けれど私は私にしかなれないし、私の人生は誰かが羨んでも私しか生きられない。
だから私はもう格好つけたくないし、背伸びもしたくないな。
時折強がってはみるけれど、いつだって素直になれる心を持っていたい。
いつまで生きられるか知らないけれど、上を見たらキリがない。
まずは一歩前を見なくちゃ先へも進めない。

私はあの子たちやあの人たちにはなれないんだなあ。
手は伸ばしてみたけれど、私はいつまでも私だなあ。
当たり前のことを、改めて強く思った夜でした。
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