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晴れ

生まれて初めて本格的なカレー専門店でカレーを食べた。元々カレーは好きか嫌いかと言われたらちょうど真ん中で本当に好きでも嫌いでも何でもない無難なメニューとして私の中では存在しているので、自分1人の選択だったら絶対にカレー屋さんには行かなかった。そう考えると同行者の絶対にあそこのカレーが食べたい!という欲求に感謝だなぁと思う。

しかも何が面白いってインド人じゃなくてインドで10年修行したネパール人だし、メニュー表にちょこっとネパールについて書かれていたのだけれど「山々がそびえ立つ…ブッダは29歳で出家しました」という7割がブッダの人間性に触れたよくわからないネパール情報で、微笑ましいお店でした。

ここの所は食欲に自信が無かったのでナンを小さめにお願いして頼んだのだけれど、これ本当に小さいんですか?って言いたくなるような大きなナンが出てきて、ああこれ絶対残すやつだ間違いなくもうダメだと思っていたのだけれどペロリと完食した自分に1番驚きました。「食いしん坊万歳」というあだ名があるのだけれど、そいつを取り戻した気分になれた。私はまだ食べられるぞ!私の体はこのまま体重が減ることを許さないぞ!

 

この前バックホーンのインタビューについてダラダラと書いた中に、「好きとか愛してるという移ろいやすい言葉にどれだけ本気になれているだろう」と自分で書き連ねたのだけれど、今日共に居た同行者とその内容とぴったり当てはまるような会話をしたからとても驚いてしまった。私が言いたかったことをよくそんなにも簡潔に話せるなぁと感心するほどわかりやすく、真っ直ぐに話すもんだから私の1,000文字はなんだったのだろうと思ったほどで。結論から言えば「好きや愛しているは対象が変化しても言える言葉だよね」ということで、やっぱりそうだよね。だからこそ同行者は「死ぬ時に誰に隣にいてほしいかは好きや愛しているという言葉以上に重いんだよ」と話を繋げていて、なるほどなぁと思った。

死ぬ時に誰に隣にいてほしいかなんて生きてきて考えたことなどなかったので、その真摯な感情にとてもドキリとさせられた。死ぬ時に隣にいてほしい人って、とても捉えづらい想像で、誰がいるのだろうかとは考えられるけれど誰にいてほしいとは考えたことがなかった。それを望むという愛情。特定の誰かにそれを望むほどの愛情。自分の終わりの時を目を離さずに見ていてほしいと委ねられるほどの愛情と信頼。一度抱いてしまったら簡単には変えられないだろうと思う。いつかそれもまた別の誰かに切り替わることはあっても、一度抱いた相手というのは忘れられないだろうなとも思う。死ぬ時に誰に隣にいてほしいかと考えられるほど愛せることはとても素晴らしくて素敵だと思うし、愛された人はもうそれだけで人生幸せだよと笑えるくらい幸せ者だと思う。

死ぬ時に誰にいてほしいかと考えたことはないけれど、自分がノートや手帳やアプリに書き連ねてきた純粋な感情を自分が死んだら誰に読んでほしいかは何度も考えていて。やはりそこには1番特別に愛している人の顔が浮かぶから、それに似ているのかなと想像したりする。誰かに好かれるために書いたんじゃない、誰かのために書いたんじゃない、自分の感情の吐露がひたすら書き連ねられた純粋な言葉たち。それを見せられるのはやっぱり愛した人だし愛した人でなくちゃ見てもらいたくない。特別愛した人が1人で読んで、あとはもう誰の目にも晒されないまま燃やされればいいなと思う。

 

この土日はたくさんの感情を言葉にしたし、たくさんの感情を言葉にして聞かせてもらえてとても貴重な時間だった。人の感情を言葉にしてもらうってとても幸せなことだと思う。何を考えていて、どう思っていて、どう捉えているか。日常の話もいいのだけれどそれよりももっと奥側の部分に何度も触れた日だった。早く泣かずに自分の感情を話せるようになれたらいいなと思う。まだまだ時間がかかりそうだけれど、笑顔で話せる日までもう少し待ってほしいと願う。日常が積み重なって、日々が遠くなればなるほど私の笑みもきっと増えるだろうから、それまでどうか許してほしい。

 

スーパームーンの日が近いそうだ。何十年ぶりに月が近い日。この土日も月がとても綺麗で外出するたびに見上げた。誰かといる時に見上げる月というのはどうしてあんなにも印象深いのだろう。月がやたらと綺麗な夜に共にいたという記憶がいつまでも無くならないから、特に好きな人といる時に月が綺麗に輝いているとやけに嬉しくなる。この記憶はいつかにもきちんと取り出せる記憶として残るぞと、絶対的な信頼を置けるから。月と共に好きな人と過ごした夜が幾夜あるだろう。大抵寒かったと思い出すのは、寒くなればなるほど月が綺麗に空に輝くから。これからの季節は月の綺麗な夜が増える。共にいた好きだった人や好きな人も月を見上げて思い出してくれたらいいのにね。

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